くまごろう(FP3級)のマネリテ日記

40歳から老後の資産形成について考えるようになり、投資信託、つみたてNISA、株などにチャレンジ。また3級ファイナンシャルプランニング技能試験にも合格しました。しかし投資は難しい事が多いので、大金積んで大儲けなんてことは考えていません。このビビリトレードは大勝ちもしませんが、大負けもしないコツの1つかもしれません。 そして投資は社会勉強になり、金融リテラシーを上げる勉強にもなりました。 そんな私の日々を記事にします。

ライフマネジメント 第1回教育資金(コスト)

ライフマネジメントとは

 会社/企業ではプロジェクトマネジメントという言葉があります。重要なプロジェクトをいかに円滑に推進するかはプロジェクトを運営するマネージャーの手腕にかかっています。それがプロジェクトマネージャーの仕事です。今回私が考えた「ライフマネジメント」は、人生をどう円滑に推進していくかを考えるものです。そしてライフマネージャーは自分自身です。自分の人生をどういう人生にするのか、どうやって円滑にそして素晴らしい人生にするのかは自分自身の手腕にかかっています。今回はプロジェクトマネジメントの体系的な考えをライフマネジメントに置き換えることでわかりやすく説明します。今後みなさんの人生が少しでもより良いものなることを願います。

 プロジェクトマネジメントでは守るべき3つのことがあります。それはコスト(予算)、クオリティ(品質)、デリバリー(納期)です。この3つを厳守しプロジェクトを運営し、完遂することでプロジェクトは成功したと言えます。これをライフマネジメントに置き換えて考えてみましょう。コストはお金や資産(金融資産、土地、不動産など)です。クオリティ(品質)は人生の充実度や満足度を表します。そしてデリバリーは人生のイベント設定(ゴール設定)を計画し、予定通りに納めることです。例えば結婚やマイホーム購入、子供の教育資金、そして最終計画としては老後設計です。老後も健康状態でないと充実度が下がってしまいます。よってコスト、クオリティ、デリバリーの3つがそれぞれ関連性があり、機能する必要があります。この3つの厳守事項を頭文字を取りQCDと呼びます。これから人生におけるコスト、クオリティ、デリバリーの3つについて説明していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

第1回 コスト「教育資金編」

 人生の三大資金は住宅資金、教育資金、老後資金の3つと言われています。そこで第1回目のテーマは教育資金です。現在大学卒が当たり前の時代です。またコロナ後からは中学受験者数や小学受験者数も多くなってきました。これはコロナ禍でリモート環境が整っている私立の小中学校に注目が集まったことや、少子化により教育資金がひとりの子供にかけられることが原因になっていると考えられます。教育資金対策の代名詞といえば学資保険です。掛け金に応じて中学校入学、高校入学、大学入学時の入学資金としてお祝い金が支払われます。もちろん保険なので保険者にもしものことがあれば保険金が支払われます。私も学資保険に入りましたが、今思えばあまり効果的な教育資金対策ではないと感じています。結局、入学時にお祝い金が支払われても、その額では足りない場合が多いと思います。また死亡時の補償についても、生命保険に加入していることが多いと思いますので、重複した保険に加入していることになります。学資保険はあくまでも保険ですので、保険会社の手数料が引かれていることを考えると、学資保険が最良の選択肢とは限らないと考えます。保険は保険、貯蓄は貯蓄で分けることがポイントです。では学資保険の他に良い選択肢は何があるのでしょうか。私のおすすめは「ジュニアNISA」です。ジュニアNISAは2016年に開始され年間80万円まで非課税で運用できる未成年者少額投資非課税制度です。このジュニアNISAはあまり加入者数が伸びず2023年で廃止が決定しています。流行らなかった理由のひとつは引き出し制限があったことです。原則18歳までは引き出すことができず、18歳未満で引き出した場合には利益分が課税されます。しかし、2023年廃止以降は年齢制限が撤廃されることになりました。今からだと2年間分の160万円を最大18歳まで長期で非課税で運用することができます。利益の出ているタイミングで引き出してもいいですし、長期で運用することも可能です。教育資金に余裕があるご家庭の場合、子供の結婚資金や子供の一人暮らしの資金に回すことも可能です。もちろん保険会社の手数料も取られません。運用手数料の低い投資信託を購入することで資産の最大化も可能になります。利用するタイミングといろいろな利用シーンに活用できることが最大のメリットになります。注意点は、あくまでも子供名義なので親が使用しないようにご注意ください。あくまでも子供のために利用することをお忘れなく。。。そして投資になりますので、株式市場の状況によっては投資資金が減ってしまうリスクも伴います。よって私は長期保有を前提としたリスク許容範囲内での投資を推奨しています。暴落により投げ売りするようなことがないよう、自己責任範囲で行いましょう。また子供の口座を作ることで小さい頃からお金に興味を持ち、マネーリテラシーを養うきっかけになれば良いなと思います。もし皆さまの教育資金計画にジュニアNISAがマッチしそうであればご活用ください。(2022/10/30)